うさぎと暮らす中で「抱っこできるようになりたい!」と思う飼い主さんは多いかもしれません。
でも、実はうさぎにとって抱っこはとても怖い行為。
無理に抱っこを続けると、信頼関係が崩れてしまうこともあるんです。
うさぎの正しい抱っこの仕方や、普段の接し方について、
実際にネザーランドドワーフの「ちろる」と暮らしている私の経験も交えてご紹介します。
うさぎは抱っこが苦手な生きもの
野生のうさぎは、上から掴まれる=捕食される という危機的状況です。
そのため、体を持ち上げられたり、押さえつけられるような感覚がとても苦手です。
うさぎの性格にもよりますが、「抱っこができない=仲良くなれない」わけではありません。無理に抱っこする必要はなく、その子に合った接し方をしてあげることが一番です。
我が家のちろるも「抱っこ」が大の苦手。無理に抱っこすると、
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ジタバタ大暴れ
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すぐに逃げる
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さらに「足ダン」で怒りを表現!
という三段階で怒りのリアクションをしてくれます(笑)
正しい抱っこの仕方(どうしても必要なとき)
通院や爪切りの際など、どうしても抱っこが必要になる場面もあります。
そんな時は、うさぎが不安にならないよう、なるべくやさしく・安全に抱っこしましょう。
抱っこの基本ステップ
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下からすくい上げるように
→ お腹側に手を入れて、胸とお尻をしっかり支えます。
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体を密着させて安心感を
→ 飼い主さんの胸元にしっかり抱き寄せて、足がバタつかないように固定します。
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短時間で済ませる
→ 無理に長く抱っこしない。必要な作業が終わったらすぐに降ろします。
ちろるのように大暴れタイプの子は、上手に抱っこできるまで何度も練習するのは逆効果。
普段は避けて、必要なときだけ最低限で済ませるのがよいでしょう。
日常のふれあいは「ナデナデ」で十分!
うさぎとの接し方で一番大事なのは、「気持ちを尊重すること」。
無理に触ろうとせず、うさぎの気分に合わせて、そっと寄り添ってあげましょう。
ちろるは抱っこは嫌いですが、ナデナデは大好き。
ただし、気分屋なところもあって…
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ナデナデしてほしい時は、そっと近くに来てじっと待機
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触られたくない時は、近づこうとするだけで逃げてしまう
というはっきりした意思表示があります。
信頼関係は“追わない”ことで育つ
うさぎとの関係は、追わない・構いすぎないことで逆に深まります。
何もしないようでいて、うさぎが「この人は安心できる」と思ってくれることが大切なんです。
ちろるも最初の頃はすぐに逃げてしまっていましたが、こちらからはあまり追わず、
ちろるが自分から来てくれた時にだけ優しく対応するようにしていたら、今ではナデナデをねだってくれるようになりました。
その子に合った距離感を大切に
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抱っこは必要最低限でOK
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ナデナデや声かけなど、無理のないふれあいを
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「触れ合う=仲良し」じゃなくてもいい
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うさぎの気持ちに寄り添って信頼関係を築こう
うさぎにとって「安心できる存在」になることが、なによりのコミュニケーションです。
ちろるのように、気分屋で自由気ままな子でも、心の距離が少しずつ近づいていく過程を楽しんでいけたら素敵ですね。
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