◆ まず、病院に行ったら何をするの?
妊活で産婦人科を受診すると、まずは「問診」と「基礎的な検査」からスタートします。
最初からすべての検査を一気にやるのではなく、段階的に必要なものを進めていく流れになります。
【女性側】の主な検査
1.問診・基礎体温の確認
最初に医師から、生理周期や妊活期間、ブライダルチェックの有無、過去の病気や出産経験などを聞かれます。
基礎体温を記録している場合は、アプリや紙のグラフを見せながら話すとスムーズです。
※ブライダルチェックとは、結婚や妊活を考え始めたカップルが、自分たちの体の健康状態や妊娠に関わるリスクがないかを事前に調べるための検査です。
2.経膣エコー検査(内診)
細いエコー器具を腟から入れて、子宮や卵巣の状態・卵胞の育ち具合などを見ます。
排卵日が近ければ「卵胞が何mmくらい育ってるね」と説明を受けることも。
3.ホルモン検査(血液検査)
ホルモンバランスが崩れていると、排卵が起きにくかったり、妊娠の維持が難しくなることも。
周期に応じて以下のようなホルモンを調べます:
検査名 |
目的 |
タイミング |
---|---|---|
FSH(卵胞刺激ホルモン) |
卵巣機能のチェック |
月経3日目ごろ |
LH(黄体化ホルモン) |
排卵の兆候 |
排卵前 |
E2(エストラジオール) |
卵胞の成長具合 |
排卵前後 |
プロゲステロン(P4) |
排卵したか確認 |
排卵後7日目ごろ |
プロラクチン |
高いと排卵抑制の可能性 |
月経期など |
4.子宮卵管造影検査(HSG)
造影剤を子宮に注入し、卵管の詰まりや子宮の形に異常がないかをレントゲンで確認する検査。
費用:保険適用で7,000円〜10,000円ほど。少し痛みがある人もいます。
5.卵管通水検査
卵管造影と似ていますが、こちらは造影剤ではなく生理食塩水を子宮内に流して卵管の通りを確認する検査。
エコーを見ながら確認するので、レントゲンを使いません。
・痛みは比較的軽いけど個人差あり
・排卵前に実施(生理終了後〜排卵前)
・卵管の通りが良くなる
・費用は3,000円〜5,000円程度(保険適用)
・通水検査で問題が見つかれば、造影検査に進むことも。
6.感染症・血液検査など
妊娠前に必要な健康チェックも行います。
-
風疹抗体(ワクチン未接種なら要注意)
-
クラミジア、梅毒、B型肝炎、HIVなどの感染症
-
血液型や貧血の有無
【男性側】の主な検査
1.精液検査(基本検査)
パートナーにもぜひ受けてほしいのが精液検査です。
検査内容は:
-
精子の数
-
運動率(動いている精子の割合)
-
奇形率(正常な形の精子の割合)
-
精液量、pH など
検査は自費で3,000〜7,000円程度。
病院で提出するか、自宅採取して持参できるケースもあります。
検査はどの順番で受ければいい?
「いきなり全部は不安…」という方も大丈夫。
私のおすすめはこの順番です!
【STEP1】まずは基礎体温・問診
→ アプリや紙グラフで生理・基礎体温を記録して受診。
【STEP2】エコー・血液検査(ホルモン)
→ 排卵がちゃんと起きているかを確認。
【STEP3】子宮卵管造影 or 通水検査
→ 卵管の通りが良くないと、どれだけタイミングを合わせても妊娠しづらいため。
【STEP4】精液検査(パートナー)
→ 男女どちらに原因があるかわからないので、並行して早めに検査するのがおすすめ。
病院での検査は少し緊張しますし、結果を聞いて落ち込んでしまうこともあります。
でも、現状を知ることは、次のステップに進むためのとても大事な第一歩。
卵管通水検査の痛みには、個人差がありますが
私は、想像を超える痛みで血の気が引き、吐き気が止まらず検査後1時間ほど別室で休ませてもらいました。
全ての検査をしましたが全く異常はなく、この時点では、不妊の原因は不明のままでした。
私も最初は怖かったけど、「原因がない=可能性がゼロじゃない」と知れて、前向きに取り組めるようになりました。
あなたもぜひ、パートナーと一緒に歩んでいく妊活のきっかけとして、気になることは医師に相談してみてくださいね。
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